西南のひかり

 2019年5月から借りている下蒲刈島の梶が浜の上の『BEACH HILL FARM』=浜岡農園。たくさんの柑橘が植えられているけど、地主さんと前耕作者は別々の人なので、「この木、なんの木?気になる木」とは問い難く、農協の技師さんにお願いして、一本一本の木を見て回ってもらいました。

 その中に、『甘平』では?というのが5本あって、『甘平』は種苗法愛媛県から門外不出の柑橘となっていて、違法栽培になるのでは?と心配しておりました。地主さんに相談したら「伐ってしまえばいいじゃない?」とのこと。でも、なった果実は甘くておいしいし・・・おしい。ってなわけで、悶々としながら4年、スーパーなどで見かける『甘平』とは違うんじゃないかな?という確信が芽生え始め、今の技師さんに果実の現物を鑑定依頼しました。

 5日間ほど経った、3月15日水曜日、ゴルフ場で電話を取ると、「あれは『西南のひかり』という『アンコール』『興津早生No.21』に『陽香』を交雑した早生のミカン」。ネットによりますと「年内に成熟し、剥皮容易でじょうのう膜が薄く、少核性で食べやすいうえ、果肉は柔軟・多汁であり、高糖度で食味が良いのが特徴です。特に機能性成分であるβ-クリプトキサンチンを高濃度含有します」だったのです。栽培してもいい品種ということで、胸をなでおろしたのでした。

 これまで、ドキドキしながら、知人への贈り物にしたりしていたのですが、ホッとしました。