5月11日清々し木曜日

 5月11日木曜日、明日入れの『G7サミット特集』の増ページをセットしながら、「経験を積み知識が増えることは、苦しみも増える事なのか?」と一人合点している。2019年5月に農協の組合員になって、農業者としてスタート。これまで、女房と結婚して女房の実家の柑橘畑を手伝ってきた。その時は指示に従って、与えられた仕事を処するばかり。自分の畑を借りて、自分で柑橘畑での仕事を始めると、年々、経験と知識が増えて来て、それに伴って、目指すレベルも上がって来て、心配事も増えてくる。今、島はミカンの花の香りが島中を漂っている。種類によって開花のタイミングが違い、それによって訪花害虫の防除のタイミングも変わる、いいタイミングで防除しなければ、いい果実は望めない。いつだって、オイラは気づくのが遅い「蛍光灯」と呼ばれてきた。小さなころからそうだった。

 話し替わって、一人息子を育てる時のわが家のポリシーとして「純粋でけがれの無い心の人間に」というのを一番の旨とした。わが家では人をさげすむ言葉は使わず、悲しい言葉も使わず、貧富・障害など差別的言葉も使わずに育てたが、保育所に行くようになり、望ましくない価値観を息子も身に着けるようになり・・・ある日「〇〇くんは耳が聞こえないから、何を言ってもわからんのんよ」といった息子の言葉に、夫婦で愕然とした。小学5年生で福山に転校した時も「いろんな人がおることがわかった」とも。

 先日、姪っ子の1歳5か月の子に目を細めながら、「どうか、キレイな心を、いつまでも」と願った。