■イデオロギーとは、
物事に関して歴史的・政治的な自分の立場によって構築された考え方のこと。主に政治や経済、歴史などの分野で使用される。どちらかというと偏った思想というイメージが強く、否定的な意味で用いられることが多い。民主主義や資本主義もイデオロギーの一種である。社会主義、共産主義、独裁主義もイデオロギーである。イデオロギーは、語尾に「主義」が付くケースが多い。
①共産主義は、資本や財産をみんなで共有する社会体制。土地や財産などはすべて国のものとなり、みんなで共有。生産されたものもみんなのもの、均等に分配するという考え。②社会主義は、資本は国のもので、国がそれらを管理して平等にする体制。個人が資本を所有することは認められない。③共産主義と社会主義の違い。共産主義は、社会主義の理想的な思想、社会主義の進化版。社会主義では、企業が得た利益を国が管理し、国民の給料も国が管理して分配。一方で共産主義では、そもそもすべての利益をみんなで共有するという考えがあり、国が管理する制度自体もいらないことになる。
④資本主義は、働いたらその分だけ報酬が得られ、個人や企業が財産を所有することができる体制。
☆民主主義を忘れてました・・・人民が主権を持ち、直接または代理を決めて政治に参加できる「人民の人民による人民のための政治」なのですが、『民』の字源は「目をつぶされた奴隷」であることを勘案すると、複雑な思いが脳裏をよぎります。
⑤「左」「左翼」は、人間は本来「自由」「平等」で「人権」があるという理念。支配や抑圧、上下の身分、差別を批判し改革するのが「左、左翼」と自任する人の使命。ゆえに多くの場合、「改革派」「革命派」。支配や抑圧、身分の上下、差別によってわりを食っていた下層の人々の利益となるはず。ゆえに「下層階級」と結びつく。「政治や経済の仕組みは人間の手で作りかえることができる」という考え方。
⑥「右」「右翼」は、「伝統」や「人間の感情、情緒」を重視。「自由」「平等」「人権」では人は割り切れないと考える。「長い間定着してきた世の中の仕組みは、多少の弊害があっても簡単に変えられないし、変えるべきでない」と結論。こうした「伝統」的な世の中の仕組みには、近代以前に起源を有する王制、天皇制、身分制などが含まれ、それらは大方、「階層的秩序」「絶対的権威」を含む。「右、右翼」と称する人は、それら威厳に満ちた歴史あるものを貴く思って憧れる「伝統的感情」を重んじ、それらを「保守」しようと志す。ここで「保守」すべき「歴史」「伝統」は、各国、各民族それぞれで独自のものとならざるを得ないので、「右」「右翼」はどうしても「国粋主義」「民族主義」となる。
■人の考え方=思想、は変化する
貧乏な時は自由で平等であるべき!と誰もが考える、しかし、金持ちになったとたん、貧乏人はいつも欲しがってばかり!と差別する側に豹変する。このあたりが人間のサガというべきか?サガ=煩悩を解消しようと念仏すれども、宗教にも上下があって、宗教的階層の中は煩悩の塊ではないか?
※ヒエラルキーは「階層(的構造)」を意味する語であり、とりわけ社会におけるピラミッド型の階級的組織構造を指す意味で用いられる語である。組織の長や支配者階級が頂点におり、その下に相対的に力の弱い階級が段階的な層を末広がりに構成する、という形をなす。
寒いから、そんなことを『こたつ』に入って考えてみた。