マラドーナが死んでしまった。１９７９年日本開催のワールドユース世界選手権、テレビで彼を見たのが最初。その後の活躍は、枚挙に暇（いとま）がない。年も近く同じような体型なので、親近感を覚えた。数年後、草サッカーチーム・メートでもとＰＵＭＡに勤務し広島にＵターンした大和（おおわ）さんから、ディエゴの話を聴かせてもらった。大和さんは１９７９年当時、ＰＵＭＡの東京勤務でユース選手権担当としてＰＵＭＡ契約選手のサポート。ディエゴとの一緒の写真が宝物と言っていた。ディエゴの特徴は、女性のウエストほどの太もも、厚い胸板、そして背の低さ。貧困から、その左足ですべてをつかんだディエゴ。大和さんは「家族も一緒についてきて、あれこれとＰＵＭＡ製品をねだられるのには閉口した」と述懐していた。
