今週のお題「引っ越し」
新聞社の子会社の販売管理会社に長年勤務した。1990年東広島ニュータウンの新聞営業所所長として家族で赴任。山を切り開いてできた新天地には、次々に新築の一戸建てやマンションが建ち、引っ越しはビジネスチャンス。全国紙にもチャンス。当時100世帯引っ越してくると、60はわが地元紙、20は全国紙のA紙、10がY紙、N・M・Sは残りで、家を持つ人なので、インターネットも普及する前で、ほぼ100%どこかの新聞を購読していた。
引っ越ししてくる人を手ぐすね引いて待っていたのでは、サービスの良いY紙やお堅いA紙に、60%のシェアの地元紙は食いちぎられる。
そこで、先手必勝!今では個人情報で問題になるけど、当時はまだゆるかった。建築主の名前をチェックして、あらゆる手段で検索し、現住所を割り出して、DMを出し、訪問。うちの顧客は確保。他社の客も、検討中とした。その後の合同内覧会、合同鍵渡しなど、他社が多くの勧誘員を待機させていても、すでに勝負は決まっていた。
今では考えられない・・・まあ、いい時代でした。