懺悔・・・今更

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パワハラの巻】

2000年5月、東広島市の営業所から福山営業所に転任した私。部下に山口大学を8年通ったS君が居ました。S君は本社重役の息子さん、4月に入社し福山営業所勤務に。間なしに重役お父母さんが営業所にあいさつに「さえないやつですが、ご指導ください」とご丁寧なあいさつ。子会社の新聞販売会社の社員として、まずは自己管理から。新聞の店着が遅いので朝は3:30出勤。その時間に遅れるS君。社宅は営業所から徒歩5分の1Rマンション。毎朝毎朝3:15にモーニングコール、7:00一旦上がり。13:00再出勤前には12:30お昼コール、月6回の彼の公休日以外はほぼ一年。盆暮れにはお父様から「ご指導のおかげで、落ち着いています」と高級品がわが家に。同じ職に一年も続いたことがなかったとか。それからも挨拶の仕方~区域管理・顧客管理パソコンの使い方、オリコミ機の使い方、次々にレベルを上げていきました。ある日、新聞を委託部売りしてるけどほとんど売れないタバコ屋。納品返品の手間暇がコストに合わないので、何かいい方法はないかね?とS君に解決を任せました。数日後どうなったかと訊くと「返品はそちらで処分してください」と伝えましたと無邪気な答。「エエエエエエ!返品処分を向こうに任せたら、売れても売れなかったように返品表につけても判らんじゃないか!」と叫んでしまいました。商売の意味を全く考えたことがない彼。哲学がない彼は似たような失敗を繰り返し、私は彼のミス待ちをし、論理的言語を駆使し説教して自己満足するような悪循環に。彼の趣味はパチンコとデリヘル。それでも2年経ちご両親もご満足の様子。3年目、上司から「新聞の現場から、机での仕事へシフトを」との命令。同じビル2階のオリコミ企画編集印刷・ミニコミ制作している部署に異動、9:00出勤に。一週間後、私の携帯の留守電に「捜さないでください」の伝言を残し失踪。上司やご両親にも報告、同僚から彼の交友関係も探って毎日毎日捜しました。それは責任感からではなく、もし自殺したら、きっと、自分の心の痣(あざ)になる、気持ち悪い予感から。彼の友人の一人が「大丈夫ですよ、彼は自殺する勇気さえ持ちえない野郎です。安心してください」って言葉で落ち着いた。約2か月後、彼は自宅へ戻って、退職の手続きをしました。今思えば、S君は発達障害とか?適応障害とか?だったのかもしれません。