ゴルフには、知り合いとだいたい４人組でラウンドするタイプと、知り合いが多いコンペと、知らない人ばかりのコンペと、ネットの一人予約とある。初顔合わせの場合、カートにバッグが積まれて、他の人のクラブ（ドライバーやアイアン）を見て技量を推察し、「初めまして〇〇です」で始まる。打順を決めるのに、１～4の印がついた棒を引く。１番になったらドキドキドキが止まらないまま、太めのつまようじに皿のついたようなティーをさしボールをセット。コロリンコロリンと落ちることもあって、「落ち着け自分」と心で言う。だいたい最初はロクなショットが無くて、それを見て、他の３人も技量を量る。いつも下手に出ることにしている。けど、無言に近い。１ホール１ホール最少スコアの人が、次のホールでは打順１番のオナーになる。この、言葉少ない『微妙』な時間が好き。今日の俺はドコまでできるのか？自分に問いかける。過去は関係ない。今とその先しかない。自分の体とゴルフクラブとボールと風と木と池と岩と芝とホール。お世辞も忖度もなく、スコアしかない。人生いろいろあったけど、言い訳も恨み言もなく、自分の責任においてのリアル＝ゴルフ。
