集金にて・・・母娘

 ご主人が亡くなって・・・新聞購読料を自動引き落としから訪問集金に変更して、7年になるSS夫人。集金に伺うと、呉市指定のゴミ袋がたくさん玄関わきに積んであった。「こんにちは!新聞の集金です」の声に出て来たのは、娘さん。「お母さん、新聞屋さんよ」と、奥から出て来た76歳?のSS夫人は一気に年を重ねたお顔。「断捨離ですか?」と問うと「娘の所に行くことになって・・・」とうつむきがち。娘さんが「この前から、転んで骨折やケガが重なって、兄弟も皆、東京に住んでるから、コロナで来れなくって」とシャキシャキ。「今回、父の七回忌で・・・こんなに弱っているとは・・・毎日、電話では声を聞いていたんだけど」「そうですね、昨年あたりから、お怪我が多かったですね」「だから、今月いっぱいで・・・この家も空き家になりますので・・・」。ただ深くうなずくしかありませんでした。