100分de名著 ハイデガー『存在と時間』

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録画しておいたNHKの100分de名著 ハイデガー存在と時間』の1回2回を観ました。難解な話ですが・・・普段の私たちの生活でよく出てくる話「みんな・・・」は世の中の雰囲気、あるいは空気のようなもので、TVでは『世人』と訳されていました。何となくこの空気が、世の中を左右しているのだと思いました。それも「みんな・・・」で責任はとらずに意見する=SNSやこのブログも気をつけなくてはいけません。お話の中で、『恐怖』に対しては対策が打てるけど、『不安』に対して対策は打てなくてエスカレートしがち。

コロナへの不安、戦争への不安、健康への不安、老後への不安・・・テレビをつけても、暗いニュースばかりで、ドヨーンとしてしまいます。

もうずいぶん昔のことですが、東広島ニュータウンの所長をしているとき、新聞販売競争が激しくて、いつも「やられるんじゃないか?」って不安の中で、暮らしていて、熱がよく出ていました。30歳を過ぎたある時、女房の実家の近くに偉いお坊さんが来るので、私たちもお話を聴きに行きました。最後に、一人ひとりが別室に呼ばれて、お悩み相談すると、そのお坊さんは「南無阿弥陀仏を心の中で唱えなさい、そして最善を尽くしなさい」と話してくれました。それからは熱も出なくなりました。不思議です。