そうそう思い出した、大阪府豊中市に中学一年生の４月から９月まで住んでいた。阪急線の岡町駅から降りて５分のところに、『ホワイトハウス』があって、そこの２階に住んでいた。ホワイトハウスは夕方６時から深夜まで営業するスナック。２階への階段は勝手口にあり、そこから出入りしていた。購読しているのは、朝日新聞。そこの家主が購読しているのではなく、そこに勤めていた初老のおばさんがお金を払っていた。店を開けるまでの空き時間に新聞を読むのが好きだとか。きっかけは、若くして生き別れた船乗りの弟が貨物船の衝突事故で死んだことを、夜の商売でテレビも見ないしニュースを見ないので、ずっと知らなくって、ずいぶん後になって知って、悲しかったから・・・。新聞に掲載される名前には重い意味がある。ではね。
