残された者

11月20日11時からの葬儀の後、広島市の火葬場=東区の中山峠の高天原(たかまがはら)が一番に思い浮かぶけど・・・工事中とかで、ビッグアーチのある西風新都を通り越した火葬場まで、霊柩車の後をついて満員のバスは走る。車中では、広島電鉄の社員が広島駅の工事を横目に、電車の乗り入れの話。建設中のサッカースタジアム横を通る時は、俺がしゃべらなくても、サンフレッチェのサポーターの教師がうんちくをタレル。いとこ会バスは約1時間かけて、最新設備の火葬場へ到着。

中庭に洋風の池をあしらった、美術館のような火葬場。約80分で、収骨に。小ぶりな骨壺に、係員がステンレスの皿に説明とともにシェアしてくれたお骨を、皆が順々に竹箸でつまむ。ああああ、この匂い・・・この熱・・・。喪主の叔母は、叔父の白骨を見ながら、係員に問う「この黒い部分は、どこになりますか?」。係員は「たぶん、一緒に入れたモノだと思います。超高温で焼くので、昔のように、痛んだ部分が黒くなる・・・ようなことはないんです」とのこと。喉仏を小さな骨壺に入れて、3分の1ぐらいの骨は市が丁重に葬るとのこと。

帰りのいとこ会バスでは「わしゃ、骨は全部入れてもらいたいけん、大きい骨壺にしてもらう・・・」とか、わちゃわちゃ・・・してました。