泣けた絵本 「木を植えた男」ジャン・ジオノ著

一人息子が6歳のころだから、もう21年前になります。

息子の通った保育所では、毎週金曜日に絵本を一冊借りて帰って、

家の人に読んでもらうことになっていました。

【あらすじ】

暖をとるために木を伐りつくし荒れ果て、人々の心には疑心暗鬼が蔓延し、

冷たい風の吹きすさぶフランスの山岳地帯にやってきた一人の男が、

黙々と木の苗を植えて、森が再生され、小川がよみがえり、人々に笑顔が戻った。

・・・とまあ、こんな感じの内容だったと思います。

1990年~東広島ニュータウンの住居着き店舗の中国新聞直営の営業所で、

2大全国紙の強烈な攻撃にさらされながら守戦一方の苦しい日々でした。

地域活動やボランティア活動も、口の悪い人からは「営業活動」と陰口を

言われ、本社からの厳しいプレッシャーに押しつぶされそうだった頃です。

この『木を植えた男』の読み聞かせをしながら、涙がとめどなくあふれて来て、

女房も息子もあきれ顔だったのを覚えています。

この本のおかげで、少しは強くなれたような気がします。